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アメリカ人の話 3

日本にいると解らない人種差別についてお話ししましょう。
アメリカのアート界における人種ヒエラルキー(上下関係)はこうです。
白人男性>>>白人女性>黒人男性>黒人女性>アジア系女性>アジア系男性
様々な意見がありますが白人男性がダントツであとはぐっと引き離されてダンゴです。
しかし、実はアジア系女性の中にも大きなヒエラルキーがあります。
日本女性とその他のアジア系女性です。
日本女性は白人女性の次か黒人男性の次くらいに来ます。
小野洋子は欧米ではナム・ジュン・パイクより有名ですし、草間彌生もニューヨークで早い時期から成功していますし、久保田成子はビデオ・アートの歴史の中では最も重要なアーチストの一人です。

何故でしょう?

実はイメージの問題が大きいのです。
古くは19世紀のジャポニズムの中心が日本の浮世絵だったため、美しいキモノ姿の日本女性に対するヨーロッパ人の憧れから、日本女性を主役とした多くの物語が作られました。
プッチーニのオペラ「マダム・バタフライ」をご存じの方は多いでしょう。
「マダム・バタフライ」を原型とする物語は欧米で無数に作られ、近年ではアメリカのミュージカル「ミス・サイゴン」やディズニーのアニメ「ポカホンタス」に至るまでアメリカの軍人とアジア系女性(ポカホンタスはアメリカン・ネイティブ)の運命に引き裂かれる悲しい恋、という設定は全く同じなのです。

これは非常に古くさい日本女性のイメージで、最近の日本女性の人気は実は日本のアニメ人気から来ています。

欧米で人気投票をすると必ず上位に入る日本アニメに高橋留美子の「うる星奴ら」があります。
ヒロインのラムちゃんは美しくセクシーなのですが非常に怒りっぽく、一度怒り出すとどんな大の男でも敵いません。
これは従来の男に従属する、被害者である日本女性のイメージを大きく変える物で、宮崎駿の一連のアニメに出てくる自立した女性、ビルボードで一位になった数少ない日本映画「攻殻機動隊」の草薙素子、アメリカの少女なら知らない者はいない「セーラームーン」など、年齢、設定にかかわらず「男より強い日本女性」が世界中で大人気なのです。

これは欧米の男性たちが弱くなったのか?

日本女性が強くなったのか?

皆さんはどう思われますか?

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80年代を代表するアーチスト。
イギー・ポップと合田佐和子。

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FC2ブログへようこそ!画家の大西信之です。日本とアメリカのファインアートとポップカルチャーに興味があります。最初は自分の仕事、ゆくゆくはその他の事柄についても取り上げていきたいと思います。

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