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アニメ・エキスポ 5

 1995年、大西はアメリカでの絵の展開を目指して悪戦苦闘していました。
 ニューヨークやサンフランシスコで売り込みをやっていましたが、全く相手にされず途方に暮れていました。
 ギャラリーも美術館も全滅でした。
 そんなある日、思いもよらない情報がもたらされました。

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 ロサンゼルスで「アニメ・エキスポ」というイベントがある。
 日本のアニメや漫画、ポップカルチャーを扱うイベントで、そこに大西が招待されるかもしれない。

 雲をつかむような話でしたが、アメリカで絵の展示が出来るなら何でもいい。

 後先考えず、手元にあった自刷りのリトグラフの中から最も刷りのいい39枚を選び、厳重に梱包して飛行機に飛び乗りました。
 それは大西のアーチスト人生で最も自信のある39枚でした。
 現代日本で最高の版画だと思っていました。
 これで、ダメなら仕方が無い。

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 気負い過ぎて飛行機の中ではワインを飲み過ぎ、グーグー寝ていました。
 笑。

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アニメ・エキスポ 4

 近年のアニメ・エキスポについては多くのレポートがネット上で見られますから、恐らく誰も知らない創成期のアニメ・エキスポの貴重なレポートをお届けしましょう。
 急速に入場者数を増やし、規模を拡大しつつありましたが、まだ日本では全く知られていなかった頃のことです。

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アニメ・エキスポ 3

 日本で多くの人にアニメ・エキスポのことが知られるようになったのは2010年、ゲスト・オブ・アナーに人気絶頂期のAKB48が招待された時ではなかったでしょうか。

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 今をときめく指原莉乃さんをはじめ、前田敦子、大島優子など歴代の人気メンバーが揃ってLA入りし、現地でライブを行った様子は日本のマス・メディア、TV、新聞などで報道されただけではなく、メンバーのブログや深夜のラジオなどでもおびただしい量の情報が発信されました。
 その多くは、今でもYouTubeなどで見る(聞く)ことができます。

 ライブ自体は必ずしも大成功とは言えなかったようですが、オープニング・セレモニーの壮大さ、観客の余りの多さに驚いた日本のファンも多かったのではないでしょうか。

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 これは、いったい何なのか?

 本当にアメリカでやっているのか?

 ヤラセではないのか?

 どうして、今まで日本人はこのことを全く知らなかったのか?

 今でも、アニメ・エキスポのことを正確に理解している日本人は少ないと思いますが、この時、日本の現代文化がアメリカでこれ程までに受け入れられているということに、初めて日本人は気がついたのです。

 2009〜2010年、日本人は初めて、アニメ・エキスポのことを知ったのです。

アニメ・エキスポ 2

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 アニメ・エキスポの影響力は日本人には想像できないほど、大きいものです。
 大西はファイン・アートの人間ですから、現代美術で最大のお祭りと言われるヴェネチア・ビエンナーレと比べてみましょう。

 ヴェネチア・ビエンナーレはイタリアのヴェネチアで2年に一度開かれる、ドイツ、カッセルのドクメンタと並ぶ現代美術界最高のイベントで、6月〜11月の5ヶ月間、多数の建物、広場で開かれます。
 2011年の入場者数は44万人。
 アニメ・エキスポは22万人ですから確かに数では負けていますが、ヴェネチアの約150日間の入場者数の半分がわずか4日間に集まるのですから、その集中力、人口密度?は凄まじいものです。
 
 何より、ヴェネチアの2013年の日本の参加アーチストは田中功起、キュレーター(企画する人)は蔵屋美香なのです。
 この2人を知っている日本人が果たしているでしょうか?
 更に彼らの展示はこの年、特別表彰を受けるのですが、そのことを知っている日本人がいるでしょうか?

 私たち美術関係者の間では大ニュースでしたが、残念ながらほとんどの日本人がこのことを知りません。
 もちろん、世界中の人たちも知りません。
 この先もずっと知らないでしょう。
 ヴェネチア・ビエンナーレはあくまでも北大西洋美術の祭典で日本人はお客様なのです。

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 何故、日本人はお客様なのでしょう?

 現代美術における差別(白人優位)については前にお話ししました。
 もう一つ。
 大西はしばしば欧米の文化をクリスマスに例えますが、欧米の音楽や美術はその多くに宗教的なバックグラウンドがありますから、ヴェネチアであれば、ほとんどの観客がキリスト教やユダヤ教の知識をもとに作品を見ているのです。
 例えて言うならば、現代美術とはいかに個性的なクリスマス・ツリーを創るか、の競争のようなものなのです。
 キリスト教を全く否定する作家もいますし、キリスト教のルーツであるユダヤ教的な表現をする作家もいます。
 しかし、ごく普通の日本人がごく普通のイタリア人と同じくらいのキリスト教やユダヤ教の知識を持とうと思ったら、10年くらいそのことだけを集中して勉強しなければムリでしょう。

 つまり、日本人が欧米の現代美術を完全に理解するのは非常に難しいことなのです。

 しかし、ポルノグラフィティや初音ミクやAKB48は違います。
 JAZZ以上に何の宗教的なバックグラウンドも無い音楽ですから、世界中の人たちが楽しむ事ができます。
 YouTubeを見れば、どれだけそれらのアーチストが世界中で愛されているかが良く解ると思います。

 田中功起と蔵屋美香(立派な作家とキュレーターです)は大変がんばっていると思いますが、どちらが日本の現代文化の代表としてふさわしいでしょう?

 皆さんは、どう思われますか?
 

アニメ・エキスポ

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 アニメ・エキスポ(ANIME EXPO)をご存知ですか?

 アニメ・エキスポは毎年7月4日のアメリカ独立記念日の頃に3〜4日間ロサンゼルスで開かれる日本のアニメを中心としたジャパニーズ・ポップ・カルチャーのイベントです。
 巨大なコンベンション・センターに日本のアニメ、漫画、ゲーム、音楽、ファッション、アートなどありとあらゆる現代文化が集められ、アメリカの夏を彩るエキゾチック(異国的)な文化的お祭りとして広く知られています。

 今年の入場者数は4日間で22万人。

 1992年に地元のアニメ・ファンが集まって始めたイベントで96年頃から急速に規模が大きくなり、フランスのジャパン・エキスポ(JAPAN EXPO)が現れるまでは世界最大の(日本以外で)ジャパニーズ・ポップ・カルチャー・ショーでした。
 その文化的発信力と世界的な影響力は音楽に例えるならばウッドストックの伝説的なロック・コンサートが大成功してそれが毎年毎年20年以上も続いているようなもの、とでも言えばいいでしょうか。

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 最大の呼び物は日本から招待される豪華なゲストで、昨年はJ-POPアーチストのポルノグラフィティが熱狂的なアメリカ人ファンの大歓迎の中で素晴らしいライブを行っています。

 正式には「ゲスト・オブ・アナー」(名誉ある招待客)と言われるこのゲストは今までに松本零士、庵野秀明、富野由悠季、押井守、AKB48、秋元康、モーニング娘。つんく、PUFFY、初音ミク、ももいろクローバーZなどそうそうたる顔ぶれが招かれており日本の現代文化のあらゆるジャンルで頂点を極めた人たちと言っていいでしょう。

 しかし、このアニメ・エキスポが日本で知られるようになったのは本当にごく最近のことなのです。

現代美術 8

 日本の現代美術が世界の第一線に駆け上がって行った驚きの物語をお送りしましょう。
 それは映画「ロッキー」のような物語であり、白人ラッパー、エミネムの「8マイル」のような物語です。

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 これはロサンゼルス現代美術館、通称MOCA(モカ)のアートショップで売られている奈良美智のグッズです。
 人気です(^_^)
  

現代美術 7

 現代美術が別名、ノース・アトランティック・オーシャンズ・アート(北大西洋美術)と呼ばれていることは前にも書きました。
 もう一つ。
 ホワイト・メンズ・アート(白人男性美術)という言い方もあります。
 これは近年、女性の現代美術作家が増えてきたので少し流行遅れの言葉になりつつありますが、白人優位、という一点においては変わっていないのです。

 非常に差別的で腹立たしい言葉ですが、前にJAZZの世界で黒人が優遇されるという話を書きました。
 差別はいけないことですが、JAZZやラップ、ヒップホップの世界における黒人優位、現代美術における白人優位はある程度、仕方の無いことだと私は思います。

 これは難しい問題で、そうではない、という人もいるでしょう。
 あらゆる差別はいけない。
 それはその通りです。
 しかし、私は差別をゼロにすることはできないと思います。 
 大事なのは差別を減らしていくことで、ゼロにすることではないと思います。
 スミマセン。
 あくまでも私の意見です。

 アメリカの一流のボクシング・ジムが練習生を採る時、はっきり言って黒人しか採りません。
 一流ジムのトレーナー、経営者ははっきりと言います。
 白人はその辺のチンピラのケンカのレベルでは確かに強い奴はいるが、プロボクサーとしてギリギリまでトレーニングをして頂点を目指していく上で絶対に黒人には敵わない。
 入門希望者でいくらスパーリングが強くても、白人は落とす。
 黒人しか採らない。
 確かに差別です。
 それも最も悪質な人種差別、肌の色による差別です。
 しかし、仕方が無いと思います。
 そんな差別の中でも、映画「ロッキー」のようなイタリア系の白人ボクサーが、老いぼれのトレーナーと組んで最強の黒人チャンピオンに挑んでゆく、というような感動的な物語が生まれるのです。(実話が元になっています)
 差別はいけません。
 しかし、現実にある差別と戦っていくことはできるのです。
 (ロッキーほど勇ましくはないにしても)

 皆さんはどう思われますか?

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 アメリカにおけるアフリカ系(黒人)、アジア系、白人の戦い。
 しかし、この写真の主役は手前の大きな猫です。
  
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FC2ブログへようこそ!画家の大西信之です。日本とアメリカのファインアートとポップカルチャーに興味があります。最初は自分の仕事、ゆくゆくはその他の事柄についても取り上げていきたいと思います。

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