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ファースト・ラビット

BALL PARK

 スポーツの話をしましょう。
 若い人は野球のメジャー・リーグで日本人選手が活躍するのを当り前と思っているかもしれません。
 しかし、そうではないのです。
 かつて、メジャー・リーグは白人、黒人、メキシコ人、プエルトリコ人のもので東洋人は決して活躍できないと言われていました。
 1995年、近鉄バファローズの野茂英雄がロサンゼルス・ドジャーズに大きな勇気を持って入団し、大活躍をしました。
 野茂の大活躍のおかげで、イチロー、松井秀喜、ダルビッシュ、田中将大ら今へと続く日本人メジャー・リーガーの道が開かれたのです。
 若い人にとっては昔話かもしれません。
 しかし、ほんの20年前のことなのです。

 今では欧米の美術館に日本の現代美術が飾られるのはごく当り前のことです。
 しかし、それは20年前には絶対に不可能と言われていたことなのです。

 ファースト・ラビット。
 このクラーク・フレッチャーこそアメリカの現代美術界におけるファースト・ラビットだったのだと思います。

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 クラーク・フレッチャーの近影。
 手に持っているのは2011年に出版された大西信之の「ラストフライト」です。
 今日もクラークはジャパニーズ・ポップ・カルチャーの研究に余念がありません。
 笑。

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シアトルの話 Vol.7

 「ジャパニーズ・ポップ・カルチャー・アーケード」は期間中に16,000人の有料入場者がありました。
 これはCOCAの入場者の記録でした。

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 この展覧会は欧米の美術館が日本のポップ・カルチャー、アニメや漫画を公式に扱った最初のものでした。

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 この展覧会の後、アメリカ中の現代美術館やギャラリーが、日本のアニメや漫画をテーマにした展覧会を開くようになったのです。

 サンフランシスコのCAでヤノベケンジが、ニューヨークのフィーチャー・インクでボーメが、ロサンゼルスのMOCAで村上隆の「スーパーフラット」が、次々と開かれてゆくのです。

シアトルの話 Vol.6

 現地の新聞、雑誌などに一番大きく取り上げられたのは何と、大西信之のリトグラフでした。
 展示された壁面が、そのまま大きなインスタレーションになるような美しい展示でした。(^_^)

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シアトルの話 Vol.5

 今では当たり前になったアニメ風のコスプレ。

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 「ジャパニーズ・ポップ・カルチャー・アーケード」。
 手塚治虫、士郎正宗、大友克洋、藤島康介らの代表作によるパネルのアーケード。

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 「ウォーター・フォール」。
 滝の中を無数の「キティちゃん」が泳いでいます。

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 日本のアニメや実写映像をサンプリングしたヴィデオ・アート。

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シアトルの話 Vol.4

 COCAの展覧会の様子を紹介しましょう。
 一番人気はウィーズ・トンプソンの「ハロー・キティ・アーク・アンド・ファウンテン」。

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 上の写真は日本の雑誌「美術手帖」にも掲載されました。

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 欧米における「キティちゃん」人気もあって黒山の人だかりです。

シアトルの話 Vol.3

 1996年、シアトルの現代美術館COCA(コカ)で「ジャパニーズ・ポップ・カルチャー・アーケード」という展覧会が開かれました。
 「ジャパニーズ・ポップ・カルチャー(日本の現代文化)」すなわち、アニメや漫画、音楽、映像、ファッション、現代美術とその影響を受けたアメリカとカナダの作家達、という展覧会です。

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 それは、北大西洋美術と呼ばれていた当時の欧米の現代美術の世界では、絶対に考えられないようなユニークな展覧会でした。

シアトルの話 Vol.2

 COCA(コカ)は素晴らしい現代美術館でした。
 それまでにCOCAで展覧会を開いた作家はジェームズ・タレル、ウィリアム・バロウズ、ロバート・ウィリアムズ、エド・キーンホルツ、カレン・フィンレー、ナムジュン・パイクなど歴史に名を残す人ばかりでした。
 もちろん、日本人は一人もいません。
 前に現代美術はノース・アトランティック・オーシャンズ・アート(北大西洋美術)と呼ばれ、日本人は決して入り込めなかったと書きましたが、この時、キュレーター(学芸員)のクラーク・フレッチャーは「ジャパニーズ・ポップ・カルチャー」という概念を提唱し、日本のアニメ、漫画、音楽、映像、現代美術などのすべてを網羅した展覧会を企画したのです。

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 これは、大西がもらった部屋の展示の様子です。

シアトルの話

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 友達のクラークが来たので、シアトルの話をしましょう。
 私が初めてシアトルに行ったのは96年のことで、絵の展示をするためでした。
 前年にロサンゼルスでやった展覧会が好評で、シアトルでも同様の展示がやれることになったのです。
 会場はセダー・ストリートにある「センター・オン・コンテンポラリー・アート」通称COCA(コカ)です。
 このブログの「現代美術」編でお話しした「コンテンポラリー・アート」という言葉がまた出てきます。

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 「センター・オン・コンテンポラリー・アート」は直訳すれば「現代美術センター」ですが、この「センター」という言葉についても少し説明しましょう。
 欧米では第二次大戦後、それまでの美術、近代美術に替わるものとして「現代美術」が出てきますが、その際、美術館(アート・ミュージアム)という言葉がひどく古くさいものになってしまいます。
 ギリシア神話の中に出てくる学問と芸術の女神、ミューズから造られた「ミュージアム」という言葉がいかにも古めかしかったのです。
 1977年、フランスに革命的な美術館が生まれます。
 パリのポンピドゥ・センターです。
 パリには世界一の美術館、ルーヴル美術館がありますが、この新しい美術館はポンピドゥ美術館ではないのです。
 美術館ではなく、センター。
 これに、世界中の美術関係者がシビレました。
 「カッコイイ」
 世界中の美術関係者が新しい現代美術館にセンターの名を使い始めました。
 日本では水戸芸術館の英語名が「センター・オブ・コンテンポラリー・アート・ミト」です。
 そういう流れの中で生まれたのがこのシアトルのセンター・オン・コンテンポラリー・アートなのです。
 ちなみに日本の雑誌「美術手帖」や「ブルータス」などでは「シアトル現代美術館(COCA)」と訳されています。
 それも、決して間違いではないのです。

シアトルから友達が来た! Vol.2

 クラーク(左)にはシアトルの展覧会ですごくお世話になりました。
 大西がアメリカで絵を発表するきっかけを作ってくれたのが、このクラークです。

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シアトルから友達が来た!

 個展のあと、シアトルから友達が来ました。
 クラークとルイス。
 クラークとは3年ぶりくらい。
 とても、うれしいです。

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ロサンゼルス Vol.15

 フーテンの寅さんとタコ社長。
 笑。

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FC2ブログへようこそ!画家の大西信之です。日本とアメリカのファインアートとポップカルチャーに興味があります。最初は自分の仕事、ゆくゆくはその他の事柄についても取り上げていきたいと思います。

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