合田ノブヨ

ギャラリー"LIBRAIRIE 6"で合田ノブヨ「箱庭の娘たち」展、開催中です。
東京都渋谷区恵比寿南1−12−2南ビル3F
11月4日(土)〜26日(日)
12時〜7時
月火、休み
素晴らしいコラージュの展覧会です。
皆さん、ぜひ。

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アメリカ人の話 3

日本にいると解らない人種差別についてお話ししましょう。
アメリカのアート界における人種ヒエラルキー(上下関係)はこうです。
白人男性>>>白人女性>黒人男性>黒人女性>アジア系女性>アジア系男性
様々な意見がありますが白人男性がダントツであとはぐっと引き離されてダンゴです。
しかし、実はアジア系女性の中にも大きなヒエラルキーがあります。
日本女性とその他のアジア系女性です。
日本女性は白人女性の次か黒人男性の次くらいに来ます。
小野洋子は欧米ではナム・ジュン・パイクより有名ですし、草間彌生もニューヨークで早い時期から成功していますし、久保田成子はビデオ・アートの歴史の中では最も重要なアーチストの一人です。

何故でしょう?

実はイメージの問題が大きいのです。
古くは19世紀のジャポニズムの中心が日本の浮世絵だったため、美しいキモノ姿の日本女性に対するヨーロッパ人の憧れから、日本女性を主役とした多くの物語が作られました。
プッチーニのオペラ「マダム・バタフライ」をご存じの方は多いでしょう。
「マダム・バタフライ」を原型とする物語は欧米で無数に作られ、近年ではアメリカのミュージカル「ミス・サイゴン」やディズニーのアニメ「ポカホンタス」に至るまでアメリカの軍人とアジア系女性(ポカホンタスはアメリカン・ネイティブ)の運命に引き裂かれる悲しい恋、という設定は全く同じなのです。

これは非常に古くさい日本女性のイメージで、最近の日本女性の人気は実は日本のアニメ人気から来ています。

欧米で人気投票をすると必ず上位に入る日本アニメに高橋留美子の「うる星奴ら」があります。
ヒロインのラムちゃんは美しくセクシーなのですが非常に怒りっぽく、一度怒り出すとどんな大の男でも敵いません。
これは従来の男に従属する、被害者である日本女性のイメージを大きく変える物で、宮崎駿の一連のアニメに出てくる自立した女性、ビルボードで一位になった数少ない日本映画「攻殻機動隊」の草薙素子、アメリカの少女なら知らない者はいない「セーラームーン」など、年齢、設定にかかわらず「男より強い日本女性」が世界中で大人気なのです。

これは欧米の男性たちが弱くなったのか?

日本女性が強くなったのか?

皆さんはどう思われますか?

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80年代を代表するアーチスト。
イギー・ポップと合田佐和子。

アメリカ人の話 2

何とツィッターで20年ぶりの友人と連絡がつきました。
アメリカ人のマットです。
マットとは昔、同じ版画工房で一緒に版画(リトグラフ)を刷っていました。
その後、大西がアメリカやカナダで12回も展覧会ができたのも、この頃、マットと一緒に大量のリトグラフを刷っていたからです。

背が高くハンサムな男性でしたが、送られて来たアイコンを見ると人並みにオッサンになっていてちょっとホッとしました(笑)

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奥さんのパーミーはアメリカ人としては小柄でマットとの身長差がマンガのようでした。

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大西も20年前の別人のような恥ずかしい写真。

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パーミーは小柄でしたが、非常にキュートな大人の女性でした。

ああっ。
なつかしい。

アメリカ人の話

初めてアメリカに行った時、驚いたのはアメリカ人がそれほど背が高くない、ということです。
日本人でも背の高い(若い)人であれば、見劣りしないと思います。

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これは20才の頃、友人と一緒にサイパンに旅行した時の写真です。
友人も当時の日本人としては背が高く、カッコイイ奴でした。

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上の写真からン十年後(笑)
彼はジョン・ポールというニューヨークの画家です。
彼の名前、ジョン・ポールには日本人には解らない、欧米人なら必ず大ウケをする要素があるのですが、それはまた、いずれ。

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彼は大西がコロラド州デンバーで個展をやった時に大変お世話になった人です。
アメリカでは田舎(失礼。しかし、コロラドは田舎です)に行くほどイギリス系の白人が多く、皆、非常に背が高いです。

大きな絵の話

アメリカの現代美術の話をずっとしてきました。
アメリカの現代美術の最大の特徴はサイズがデカイ、ということです。
 
ほとんどの日本人(アーチスト)がその大きさに驚き、圧倒されてしまいます。
しかし、大西は全く驚きませんでした。
何故なら、若い頃、日本で映画美術や看板描きの仕事をしていて、大きな絵を描くことに非常に慣れていたからです。
日本でやった大きな絵の仕事を紹介しましょう。

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これは、今では世界的なアーチストとなった映画美術の種田陽平と大西がコンビを組んでやったものです。

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見て下さい。このバカデカイ画面。
何と、たて6m、横12mあります。
引きで写真が撮れないくらい、デカイのです。
恐らくどんな日本の画家も、このサイズの画面には尻込みをすると思います。
しかし、寺山修司の映画において画家、合田佐和子の助手として大きな絵を2年に渡って描き続けて来た種田陽平と大西にとっては、全く恐るるに足らないサイズだったのです。

*合田佐和子に関しては左欄カテゴリの「寺山修司と合田佐和子」をクリック。

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見て下さい。このコマ送りのような仕事の速さ。絵の進行。

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魔法にかかったように、6m×12mの画面が仕上がっていきます。

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写真の撮影はもちろん大西。あー、今見てもスゴイです。

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このようなサイズの絵を描ける場所は東京にはありません。高崎の古い倉庫を借り上げ、まず、鉄のパネルを組み上げ、画面を造り、泊まり込みで集中的に絵を仕上げるのです。

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引きがないので倉庫の外から撮った写真。

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人物(種田陽平170cm)と比べて絵の巨大さが解ると思います。

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猛スピードで絵が仕上がっていきます。

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6m×12mというのは看板としては日本最大級の規格です。

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田舎の小学校の校舎くらいの大きさがあります。

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当時、大西と種田のコンビは日本の看板業界で注目される存在でした。
大きな写真の看板が技術的にまだ難しかった時代、手描きの看板の需要は非常に大きく、広告代理店が絵の上手い画家にはいくらでもお金を払いました。

大西と種田は絵のタッチがよく似ており、同じ画面の中にあっても全く違和感がありませんでした。
最大の特徴は写真をそっくりに描いたライバルたちの看板に比べ、絵の抑揚やタッチが少しづつ強めで、出来上がって遠くから見ると他の看板よりもはるかによく目立つ、ということでした。
 
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この絵とは違いますが東京、青山の交差点にあった日本一有名な看板もこのコンビによるもので、某J-POPアーチストのMVの背景にも使われるくらい印象的なものでした。

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どうでしょう。
大きな絵の描き方。
普通の(サイズの)絵の描き方がアーチストの仕事だとすると、大きな絵の描き方は土方のような体力、精神力(?)が必要なのです。

このような仕事ができたことは(大西と種田にとって)とても幸運なことだったと思います。
 
プロフィール

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FC2ブログへようこそ!画家の大西信之です。日本とアメリカのファインアートとポップカルチャーに興味があります。最初は自分の仕事、ゆくゆくはその他の事柄についても取り上げていきたいと思います。

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